8月にイタリア留学から戻って赴任された神父さまの祭服が、待降節の紫でも1週め2週めで別の服(2週めのは背中にステンドグラスのような縫い取りが入っていた)だなとは思っていたが、第3主日は驚きのローズピンク。これも紫の範疇なのか。あまりにステキな色で説教の内容よりそっちの方が印象深いとか、自分もどんだけの罰当たりなんだか。
規模が他所とは桁違いな四谷の教会だと司式の神父さまも毎日毎時間違うので祭服の違いがるかどうかまで気がつかない。調布に移る頃にはもはやそんなことに気づくほど教会に通わなくなっていた。今の住まいからはクルマでないと教会近くまでは30分に一本のバスのみ。一人ではいまだ運転しない長男だけがまじめに通い続けるのにつきあうように自分も今年から毎週通うようになった次第。
さてミサも済んで帰ろうかというとき、祭服脱いで聖堂外に挨拶に出ていた神父さまの上着を遠目によく見ればライダーズジャケット。思えば眼鏡もジョンレノンもかくやという個性的な丸眼鏡で、この神父さまが実はすごいおしゃれさんなのか?
この日の聖書朗読の内容がもう完全に吹飛んでしまうような、この信仰心の薄っぺらさをこそ告解するべきな気はする。でも、もしここで許しの秘跡を受けようとすればワンオペのこの教会ではこの神父様本人に個別にお願いして時間を取ってもらった上で、上記のような話を本人を前にすることになる。万が一にも神父さまが変に気をつかって今後好きな服着てくれなかったら私としても今後とってもつまらない。だからしない。
それにしても。これきっかけでローズピンクの色の波動にココロが鷲掴みされてしまって。なんかこの色をもうしばらく見ていたい、そういう欲に駆られて、そういう色のモノが何か家になかったかと思いめぐらした結果、ずいぶん昔に買ったヒマラヤ塩のキャンドルホルダーが棚の隅で場所を塞いでたのを思い出した。湿気で浮き出した塩の結晶を払って、しばらく卓上に出して目につく場所に置いておくことにする。
過去も発作的に「なんか知らんがピンクよこせピンク!」状態に陥ることがごくたまにあった。くりぬかれたこの塩の塊も、多分そんな物狂いでたぶん新宿のどこぞの雑貨屋にて購入したような気がするがあまりよく覚えていない。で、本来の用途で使われることもなく部屋のどこかで気がつけば埃まみれだったのを、ここまで手放すことなく持ってきたのはなんでだか。

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