下り坂養生記。

ご自愛専一

そもそも腕自体が痛くて上がらないという向きも多い中、頑張ってきっちりまっすぐに上げようとさえしなければ痛くもなんともない程度で五十肩を名乗っていいのかも不確かだけれど。3月から通い始めたストレッチ整体ジム、なんだかんだでその後も通っている。右腕を真上に伸ばしたときの違和感は完全には取れないし、可動域もさほど改善はしていない。

先月からは施術内容が整体から少しずつ筋トレメニューに比重を移行中で、その筋トレでの大胸筋だか小胸筋の筋肉痛の方がむしろ強い今日この頃。

個人的整体遍歴

元々あまり肩こり腰痛の自覚症状はない方。というか、母が昔から万年それらの不定愁訴を訴えている人で、自分の程度では肩こりとは言わんのだろうくらいの感覚。後々考えたら自分はすべての体の不調を頭痛とカテゴライズしていて、ほぼ毎日1回のペースで鎮痛剤を消費していた。

ホメオストレッチ

そんな頭痛まみれの40代初めの頃の2年間、ホメオストレッチという分野?で勉強させていただいた時期がある。身体の歪みと思考の傾向の相関関係、筋肉へのアプローチから心にアプローチしていくという手法が当時の自分には新鮮だった。施術自体は身体の左右差の解消に近づけることを念頭にしつつ、可動域以上の動作は基本しない。

継続して先のコースに進むということをしなかったのは、当時の自分の至らなさで逆に他人の体に触ることが逆に怖くなってしまったこと。一般的な面談カウンセリングの手法についても同時に学ぶのだけれども、この時点ではカウンセリングという手法がどうも自分には向いていないと思ってしまった。

その後婦人科系の病気が見つかって、手術後10年近く投薬治療を続けながら勤め人稼業を継続していくし、頭痛薬も手放せないままではあったのだけれども、そんな中でもまだ会社員を続けていくだけの精神の安定スキルについてはここで学んだことはすごく役立っていたと思う。自分の考え方や姿勢の癖をあらかじめ自覚したことは特によかった。

近所のかわいい先生

学生の頃から通算で25年ほど住み慣れた新宿から調布に宿替えする頃にはできれば引越を機に会社をやめたい気持ちは満々だったのだけど、なんだかんだで調布から電車通勤すること数年経った頃、ある日ポスティングのチラシに入っていた近所に開業した女性専門の整体がその次に通ったところ。20代後半から30代前半?くらいのかわいらしい感じの先生が、自宅の一室を施術室としての起業。その部屋には施術用のマットレスと小机のみで、シンプルに居心地よく整えられていて、毎回「自分の家もこのくらいにキープできればどれだけすっきり気持ちがいいか」と思う私。

施術はホメオストレッチ同様かそれ以上のソフトさだった。毎回「食べすぎ」という指摘と、食べる代わりにカラオケや運動でエネルギー発散した方がいいという助言をいただく。食べすぎといってもそこまで大食いしているのでもないし、カラオケも運動も好きではない自分はどうしたら…という感じでいるうちに先生が産休に入られ、その後先生はやはり近所で引越され、体術よりもカウンセリングの方に特化されて再開している様子。

少し遠くのストレッチ教室

コロナ禍で世間では自粛でどこも静まり返る中、右腰に対して靴下履くのに身体をかがめるだけで激痛が走るような坐骨神経痛を発症したのがきっかけで通い始めた整体。直線距離では近いのだけど、最寄りの鉄道路線が違うものだから電車は乗り継ぐか、もしくはバスで通う距離。こちらも男性の先生が自宅の1室を施術室にしての営業スタイルで、別途地域の集会所を借りてストレッチ教室も運営されていたので集会規制が症状が落ち着いてからはそちらにも参加。

これまでのところとは違って施術はかなりハードではっきりいって痛かったけれど、その分効いたという実感はあった。あと自分でも身体を動かすというスタイルや推奨の食事スタイル(16時間断食タイプ。ちなみに今はやっていない)も割と合っていた。

ではどうして行かなくなったのかというと。施術中の先生のお話に相槌打つことに疲れてきた、というか。おそらくは自分よりは少し若い年代の先生がこの状況下で自営で家族、特にまだこれからがお金のかかるであろう小学生のお嬢さんを養うことにはいろいろのご苦労はあることは分かるのだけれども。ちなみに仕事らしい仕事を持たずにいる私の長男について「いいご身分ですね」という言葉が背中からきた瞬間に「私なんでお金払って他人のお金の愚痴聞いてんのかな?」となってしまい、以降FOの形で離れてしまった。大変に腕のいい整体師さんではあったと思うのだけれども、そんな些細な一言がひっかかって受け流せなかった当時の自分の修行の足りなさではあると思う。

その後の体調

その後も突発性難聴に引き続いてメニエールというような具合で、次から次へと不定愁訴のマーチが続く中、10年にわたる婦人科系の治療の方は血液検査で’閉経’という診断が下って一旦の終了を迎えた。その1年後にようやく会社も退職、それ以降は不思議なくらい頭痛薬も不要になる。

身体のためにとあれこれ通うより結局さっさと会社をやめたらよかったのか?という感じだけれども、それだけの心身の不調を通過することも含めて自分には必要なプロセスだったのかも知れない。

そして話は冒頭まで戻るけれど、いまのジムは自分の息子たちよりも若いトレーナーさんが2人か3人の交替。若いだけあって強めの施術になるが、施術中指導中の会話もつかず離れずのビジネスライクな距離感なのも楽でいい。

右肩はこれ以上改善することはないかもだけれどもせめてこれ以上固まらないよう、家でもストレッチと簡単な筋トレが習慣できるまでは続けようかジム通い、といったとこ。

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