霜月恒例行事。

日々のぼやき

お盆もなければ法事も仏式よりかなり少ない宗教の家なのだが、11月の第1日曜は「死者の日」ということになっていて、できるだけ家族で墓地に出向くようにしている。特に4年前に義父が亡くなってからは。家族というものを何よりも大事に生きてきた人なのに、人生の最期の最期を前年からの疫病騒ぎで面会も制限されて病室で一人昏々と眠り続けていたことを思うとなんだか寂しくて、せめてもの年に一度の墓参り。

ところが去年も今年も、そしておそらく来年も夫はこの時期に日曜出勤が重なって出られない。去年は私も福岡との行き来の調整がつかなくて息子2人で出てもらった。そして今年は次男と私で待ち合わせて出かけることに。

6月に上京したときにも次男とは会っているけれど、普段はそこまで連絡を取ることもないからやはり久しぶりの気分。所属チームに新入社員の配属がなくて入社5年目ながらチーム内ではいまだ最年少社員らしいが、それでも夏の資格試験にも合格して名目的には昇進もして、とそれなりには順当な社会人生活のよう。入社当初からずっと目の上のアレ的上司からの扱いも最近はすっかりマイルドなんだそう。次男の仕事や為人がどうこうというよりとにかく新入りに対して当たりがきつくなるタイプだったようで、今は同じ課だけど別チーム配属の新人に矛先が向いてしまって、それもなんだかな、みたいな話。

平成一桁生まれの長男も次男も着実に確実に年相応のおっさんなのは認識しているつもりが、親としては20年以上も前の幼児から少年だった頃の残像が強すぎて、時々現実に情緒が追いつかない。

墓前ミサが終わって次男はそのまま電車で新宿まで。20代で買ったスーツが入らなくなったので新しく買い直したらしい。私は調布で降りて明日の帰り支度。

自分の家庭生活は実のところかなり難ありではあったけど、それでも間違いなく自分はシアワセだったし、こうしてそれぞれに暮らす今この時もきっとシアワセなのだと思う。

今回は夫の部屋の掃除はもう何もすまいと思っていたけれど、冷蔵庫やシンクの収納扉に飛んだ水滴の跡が乾いてあちこちできている白い筋なんかを拭き取るくらいはしておく。夫はそんな汚れが目にも入っていないのではないだろうか。かく言う自分こそ家族で暮らした借家ではあちこちの埃や水黴や油汚れやら、目にはついても全然手が回らなかった。福岡にきて職住一体にほぼ近い生活になって、ようやくなんとか。

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