今シーズン衣類を1着も新調していないと書いたその翌日。来客用の茶菓子を買いに出かけたついでに無印で木綿のカットソー長袖2着購入した。うち1着のモーブがかったグレーの綿リブタートルネックはたぶん今シーズンのではない在庫処分品。
また無彩色っぽいの買っちゃったわ、と反省の色を装ってみるも、そもそも無印という時点から選択肢的に無彩色に傾いている気もする。
無印を出たその直後、別の店舗に陳列されていたスエード調のサコッシュの、イチョウの落葉のような黄色が目に飛び込んでくる。マスタードイエロー、というより黄土色っぽいカーキの、飛び込んでくるような明るい色合いでは決してない。それなのにその色に引き寄せられるように手に取って見れば財布とスマホを入れて少しだけ余裕のある理想的なサイズ、かつ素材がポリエステルで洗濯可でエコバッグ並の軽さ。これは迷わずレジへと直行。
鮮やかな色合いよりどうしてもくすみカラーの方に目が行くし、手に取ったときの馴染み感。きっと前世は蓑虫だったに違いない。
しかし今世は人として、あまりに自然にすぎても擬態しすぎもどうかということからアクセントカラーを課題にしたはずだった。特に小物。で、今回購入のサコッシュ、オリーブ系よりはマシかもだけど黄色系カーキでは差色としてはどうなのか。なのだけどそんなことは後回しでいいくらいの使い勝手のよさに、以来まだ1週間だけど連日のお出かけには肌身離さず重宝している。こういう使い方であればアクセント云々より文字通り肌馴染みいい色ということで、これはこれで正解としておく。
新規のお気に入りを入手して少し気分も上がった勢いを逃さず、去年1月の引越以来なんとなくつぶさずに取っておいた大きめ段ボール箱、複合機の前にずっと鎮座していたのを畳んで古紙回収所に持っていく。
万が一にもいい物件見つけたら引越そうかという考えもちらりとなくはなかったせいもあるけれど、現実問題去年2軒分の引越からまだ1年足らずでまた引越という気力がない。実家付近の家賃の高騰も、もうしばらくは続くだろう。
いまの在所はバス停までも少し歩くしバスの便自体多くもなくてどこへ出るにしても不便だし、実家へもクルマで20分の距離。ただその距離や不便さが却って意外なところでいい作用をしてくれているのではという気もしてみたり。

ある朝ベランダの柵にぽつんと柿のヘタ。たぶん近所のカラスの食べ散らかし。

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