50代ラストイヤーに入ったのだけど、その数日後が立春。数えで言うなら実質還暦。
成人式も結婚式も何にもしてこなかった人生なので、還暦くらいはええべべでも着て一人盛大に祝ったろと画策していた時期もあった。当初は着物で歌舞伎座桟敷席、のつもりでいたんだが、桟敷席での観劇と着物観劇はばらばらにだけれど、とっとと前倒しで実現してしまった。では他に何を、といって具体的にまだ浮かんでこないので保留中。
ついちょっと前までは人と会って話す年にしてみようかと、暮に募集のあったオンラインのサークルに参加などしてみたのだけれども、誕生日が近づくにつれて急に何か違う気がしてきて直前まで参加する気満々でいた来月、再来月のリアルイベントは全部見送り、オンラインのミーティングもなぜか相次いで他の用事が重なったりで、早々に幽霊部員状態となってしまった。
気分が塞いでいるとか、まったくそういうことはない。むしろ毎日心身ともに平穏そのもの。ただ自分は平穏でも母の方はいよいよ言うことがあれこれ怪しげ。
オンラインに重なった用事の一つは立春翌日に入ってきた従妹の友人の訃報。母をクルマに載せて市内でもかなり遠い斎場での通夜に出る。脳性麻痺である従妹が24時間の訪問介護で一人暮らしができるまでにはこの人の尽力が大きかったそう。私個人が実際に初めてお会いした時点で実はすでにALSを発症されていて、そこから数年。それなりに進行しているとは聞いていたものの、先月の新年会にはまだ自力で運転してきての参加だっただけに、印象としてはなんとも急。享年54歳。
そうするうちに気がつけば灰の水曜日。当日すっかり忘れていたのだけれども、長男が覚えていてくれてミサには出られた。後でスマホのカメラで自撮り向きでみたら、今年の灰はかなりしっかり濃ゆく塗られていた。
還暦プロジェクトなどと浮かれたこと言ってるのは別に悪くはない。というか大いに結構。むしろせっかくだから盛大に行け。そう思う一方での、メメント・モリ。塵であるから塵に返る日のことだっていよいよそこまで遠くもない。
周りに好かれようとか認められようとか迷惑かけないようにとかそういうことはもう二の次に、自分のやりたいようにだけ集中するしか余力も残り時間もそんなにはない。なぜかそう思った瞬間、それはちがうという声がまたどこからか聞こえてきたりとブレまくる真っ最中だけれど、その話はまた引き続き。

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