ほうじょうや。

日々のぼやき

こんな暑い時期のお祭りだったけかなぁと思ってしまうまだまだ真夏日続きで彼岸前。

母方の従弟2人が一緒に出掛けるという話の場にたまたま居合わせて、なんとなくで便乗して筥崎宮放生会の初日参拝。

本宮手前にてちょうど博多にわかon stage。要はただの駄洒落漫才なんだけど一応地域伝統芸能ということで。

本宮を取り囲んでの博多ちゃんぽんやおはじき、書画や生け花の展示をぐるりと回ってから出店や見世物小屋を一周。

放生会というからには何か生き物を買って放ったりというのがあるかというとそういう出店はさすがになし。最終日の神事として稚魚の放生はあるらしい。

50代の初めから終わりにかけてのさすがにいい大人3人なので出店で買い食いしようかというノリでもなく、縁起物の新生姜だけ買った。というかずっと地元に残って本家を嗣いでる一番年下の従弟Tがまとめて買ってくれた。

その後中洲へ移動して、それぞれの父親と親族ほか同級生、同僚取引先なんやらかんやらが何十年と行きつけに出入りしていた小料理屋へ。店主Kさんがそのコミュニティの強弱濃淡すべて抑えてて、もうほとんど遠い親戚かなんかじゃないかというようなポジションにいるという、テレビドラマかなんかの設定みたいな世界が実際にあったりするのだ。

その元々の常連であった親世代が一人また一人と亡くなったり、あるいは中州まで呑みに出てこれるような健康状態でなくなったりで、Kさんも寄る年波から来年の年明け早々には店をたたむと言う話。

私自身は前回来てから7、8年ぶりだし、元々そんなに何度も足繁く来ていたわけでもない。そんな濃厚な地元のつきあいには距離のある立場だったから、地元もいよいよ上の世代が少なくなっていくという感慨もそれなりのものでしかないのだけども。

親世代抜きかつこのメンバーで飲むことが、あるかもしれないけど、たぶん、ないだろう。少なくともこの場所では今回が最後。

飲めないけど、飲み会がキライなわけではない。でもなんでか昔からこういう席にいると、楽しい気分よりも自己嫌悪に近い気持ちの方が急激な速度で沈殿を開始する。笑顔でどんどん内面が沈んでいく。面子がいいヒトであればあるほど反比例して下降する。

今日はどうもと別れて帰宅して、布団に潜り込んでから。この土地のコミュニティで居心地よく振舞うことができないままその場所を離れた10代の自分を、それはそれでよかったんじゃないかと肩をたたく還暦間近の自分。少なくとも自由自在にどこにでも行くことができたし、これからも、どこでであろうと実はそれなりにはやってはいける私ではないですか、とかなんとか言いながら。

ここまでの内容にはなんら関係ないけど、最近めずらしくジャケ買いした椎名林檎「放生会」。

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