気になる本棚

ご自愛専一

替靴下の嗜み。深谷かほる「泣きたい日のクスリ」

随分昔のだけど、深谷かほるさんの「泣きたい日のクスリ」という短編アンソロジーに収録されている作品『ハンドバッグにチョコレート』というのがある。ムーミンママのハンドバッグのイメージで奮発して買ったおニューのバッグを下げて意気揚々とデートの待ち...
ご自愛専一

整うも整わぬも。片岡洋次郎「整体。共鳴から始まる 気ウォッチング」

1年少し前から通い始めた整体ジムに相変わらず週1ペースで通い続けている。当初は右肩の違和感で通い始めたのだけれども、1年と数か月経過した現時点で右よりも左肩の方が動かなくなってきた。腰も右にだけ違和感が出てる。肩は遅れてきた五十肩だろうし、...
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そのうちいつか。堀川恵子「透析を止めた日」

書店でもよく平積みになっていて気になってはいてもすぐに手を出そうという気にはなかなかなれなかった1冊。この本が出たのは実母が夏に血液透析を開始してから数か月、それまでの腎不全特有のだるさや息苦しさから解放されて体調もちょうど落ち着いていた頃...
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目指し続ける生活。 森まゆみ「じょっぱりの人 羽仁もと子とその時代」

30代前半の本の数年間だけ、”友の会”に所属していた時期がある。まず”友の会”を一言で説明すると、明治に創刊されて今も続く家庭雑誌「婦人之友」の読者の会で、全国・海外にも支部があって、地域の「もより」を最小単位班として班活動をしている団体に...
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荒唐無稽のリアリティ。池上栄一「海神の島」

何がきっかけでそこに行きついたのか、今更だけどTOLAND VLOGというYoutubeチャンネルのホツマツタヱ関連に嵌ってしばらく過去動画見漁っていた。サムさんの解説や考察がわかりよく面白いのはもちろんなんだけど、一見ただ相槌入れてるだけ...
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悲しうてやがておもろいサラリーマン、でも。

収納の整理についてはまだ一応の仮置き状態。一人の仮住まいに長男と猫2匹が増えれば食料や日用品の備蓄のためのスペースもいるし、一方で使っていないけどなんとなく捨てるの保留で残っているモノも少なくなかったり。さらに越してきて以来荒ぶり続ける猫ズ...
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誰がために金曜日は黒。【映画】ラストマイル

先週は調布で過ごす。小春日和に恵まれて冬枯れしつつある庭の整理にもようやく着手はしたけども、4泊5日の日程で他に室内の片づけもあるから外での作業も日に2時間もない。こんなんで終わるのか?終わらせねばなのだけど。次回は年末年始に10日ほどまた...
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おもろうてやがてちょっと待て「日本国史」(田中英道)

この本を手に取ったきっかけは、ただ何となくでしかない。上下巻の読後の感想としては少々複雑。縄文・弥生時代に記紀の指す高天原に相当する祭祀国家あって、そこから逆に海路などのルートで南九州へと移動したという説はすごく納得できる。その方が縄文遺跡...
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気くばり以前の自己肯定。西村僚子『気くばりこそ最強の生存戦略である』

1ヶ月も更新さぼってたらその間読み終えた本の備忘録もどんどん溜まる。高校生のとき、NHKのアナウンサーの方の書かれた「気くばりのすすめ」という本がベストセラーになって、両親のどちらかが買ったんだかどこからか回ってきたんだかで家にあったのを読...
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あと少しだけ語りたい「あぶない刑事」7・8。

別にこのシリーズをそこまで好きという訳でもないんだが。最新作と、前作の比較で思ったことの備忘追加。例によってだから何、レベルの話でしかないけども、2016年の第7作である’さらば’と、8年後の’返ってきた’で描かれる「幸福感」の種類がかなり...
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