そしてやっぱり掃除をする。

日々のぼやき

調布の借家の猫3匹のうち1匹、牛柄嬢が私が福岡からの戻りを待たずに息を引き取った。

その5日後の飛行機で帰る途中で棺に入れる花を買って、翌朝には次男も来てみんな揃ったところで市内の動物霊園にて荼毘に付す。

牛柄嬢の具合が目に見えて悪くなったと連絡あったのは先月中旬一緒に福岡まで車を運転してきた夫が飛行機で調布に戻って1週間めくらいのことだった。牛柄嬢は貰われてきた当時学生で一番家に長くいた次男に誰より懐いていたのだけれども、その次男は一昨年暮れから一人暮らしで家を出てしまっていて、お見舞いに寄ってやってと声をかけてはいたものの彼も仕事の帰りが遅くて平日見に寄ることができず、次の週末にはと言っていた矢先のことだった。

3匹のうち唯一調布で生まれた猫なので最期までここで暮らしたかったのかもしれない。自分が手を拱いていなければ本当はもっともっと生きられたのかもしれないという呵責に対する免罪符的な発想には違いないけれど、なんとなくそう思う。

前日は台風1号の影響でこちらもかなりの豪雨だったらしいけど、その日はその反動か6月に入ったというのに変に爽やかに晴れていたせいか不思議と重苦しい気持ちにもならず、彼女と他男子猫2匹、そしてヒト科の家族4人でのここでの生活がとても幸せな形での完成形だったことを噛みしめる。そしてその完成形が分解してまた違うフェーズに入っていくのだけど。

調布で生まれて調布にいたかった猫ではあってもこのまま霊園にお骨を置いて帰るのはまだなんだか寂しい気がして一旦は持ち帰って当分は手元に置いておくことに。

橙猫と黒猫のメンズ2匹は牛柄嬢がいなくなってしまったことをどう感じているんだろう。実質去年からオスたち、特に4歳年下の黒猫を煩がってずっと1人だけ下の階の部屋に引きこもっていたとはいえ、そこにも気配がなくなっていることは明白。特に同い年で彼女にとっては先住猫でもあった橙とはニコイチのように暮らしていたから、橙にしてもなんとなく少し寂しげに見えなくもない。嫌われっぱなしだったとはいえ黒猫の方ではむしろ牛柄に関心ありすぎでちょっかいかけるので嫌われていたようなものだから、侵入を禁止されなくなった部屋に入ってきてはなんとなく所在なげな様子。

在りし日の、数少ない3匹一同の図。

そして見送り前後を通じて他にしたことと言えばひたすら掃除。

数週間家を空けて帰ってくるたびにまずトイレや洗面台の水黴の蔓延具合に自分たちで使っていて気持ち悪くないのか?と毎回うんざりしながら掃除していたのが、もうここ最近は多少汚くても猫さえちゃんと面倒見てくれていたなら文句は言わない、そんな境地になっていた。残念ながら今回は1匹が旅立ってしまってはいるけども、それも面倒見てくれてなくてという話ではなく、むしろ不在にしていた自分の代わりに最期を看取ってくれて自分が戻るまで遺体が傷まないよう古いクーラーボックスを使って保管してくれていたことを考えると多少家の中が汚くても感謝をしなくてはいけないところ。

そのクーラーボックス自体があまりにも劣化していて部屋中に剥げた表面の材質が散らかったその掃除もすることになったり、解けて漏れ出した氷の水が底からにじみ出て床がびっしょり濡れていたりで、そもそもそこまで劣化した状態になる前に処分しておいてほしかった代物ではあったのだけど、今回は何も言えない。

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