初期の脳梗塞で2週間程度の入院という連絡をしてきたときの夫は少々ハイになってしまっていたのか「手に力は入らないけれど普通に動かせるし、なんならピアノも弾けるくらい」などと嘯いていた。そもそもピアノが弾けるとは聞いたこともないんだが、そんな感じですぐ入院先に駆けつけなくてはという雰囲気でもなかったので、入院先と同じ区内在住の次男に連絡してこちらの予定の調整がつくまでに何かあったらとお願いしておく。平日は相変わらず帰りの遅かったり地方出張だったりという生活だけれども、入院すぐの週末にでも病院行きましょうかくらいだったのが、そのピアノ発言を伝えた途端「なんだかちょっと関わるの面倒くさくなってきた」と一気にドライモード。
入院中は付添不要ということでその間こちらでの主に実家関係の用事を済ませ、退院見込みに合わせて1週間の予定で東京行きの飛行機を取った。次男も結局なんだかんだで病院には行っていないようで(同じ区内とはいえ路線が全く違ってそんなに行きやすい場所でもない)、今のところは向こうの様子は本人からのLINEで知るのみ。弾けないピアノも弾けちゃうくらいという話から、指に多少の違和感があるという風に変わってはきたし、ひょっとしたら当初の予定より早めに退院できそうな感じだったのが血圧が下がらなくてやはり予定のままというのもあったりで多少気分が浮き沈みしている様子ではあるけれど、いずれにしても携帯で文章は送信できる程度には軽症でよかったと思う。
それでも予後はすっかり以前と同じ調子でという訳には行きそうにはないだろうし、色々と考えなくてはいけないことも多い。
なんだかんだとまだこれからも東京往復はしばらく続くんだろうなという予感もあってか、なんとなく気忙しくて落ち着かない。引越が済んだら手をつけるつもりだったあれもこれもなかなか本腰が入らない。というのが言い訳なのは自覚していて、何があろうが進めなくてはというだけの気概が自分にないか、そうするだけの必要性もしくは緊急性を感じていないか、その両方か。
過去家のことより散々仕事や用事優先できたんだし、今後なんかあるときは家族優先で、という思いが逆に、今回想定外でこういう事態を招いたんだろうか、とか。で、調整すればある程度の付き添いできる状況で、願ったりかなったりじゃん?と。
いやいやそうじゃない。なんか違う。どう修正すればいいんだろうこれは。
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