映画というのはいつも気がつくと上映期間を逃してしまうのだけど、6月に封切りでもうAmazonプライムの配信になってるってどういうことなのか。ありがたいにはありがたいんだけど。
主人公は「免許がない」と同じアクションスター南条弘で返納窓口の係員にかつての教習所の教官西岡徳馬が出演してはいるけど、内容としては本作はほとんど呼応はしていない。でも、この西岡徳馬の南条弘に対する台詞はこの映画の中での一つの核だったり。
実際の舘ひろし氏は現在76歳。この映画の主人公南条弘は70歳の設定を、若作りではなく逆にがんばって老けを演じているかのよう。で、腐れ縁?な俳優仲間である尾崎誠を演じる宇崎竜童氏の実年齢が80歳という驚き。それより何より大地真央サマの、実年齢70歳というのがとてもじゃないけど信じがたいその美貌。
南野陽子演じる’スナックしずえ’のママがまたいい。かつて東京へ出て役者を目指していた当時小難しい系の映画ばかり観ていて、当時の彼氏と一緒にある日リバイバル上映で「ハーレーライダー」をバカバカしいと思いながら見て以来すっかり南条ファンになってしまい「好きなものを好きと言える人間でいたい」という言葉もまた、この作品における映画論、映画愛。
前半の少々カッコ悪いしちょっとイヤなやつ、やや老害俳優なムーブの南条弘が、この’’スナックしずえ’のシーンをピークに銀幕という虚構の中さながらにかっこよく、ダンディなキャラクターに変貌していく。舘ひろし真骨頂。
この劇中劇である「ハーレーライダー」だが、「イージーライダー」と「ブルースブラザーズ」を掛け合わせたような筋書のかなり荒唐無稽なアクション映画という設定。アメリカンニューシネマ、ロードムービー好きとしては当然これにかなりそそられる。そしてこの続編「ハーレーライダー2」も、ぜひ観てみたい。
さて現実を顧みて。果たして実際10年後に免許返納するとなったらどうなんだろう。必要に迫られて数年前になってペーパードライバー講習受けて運転始めたもんで、元より運転技術については自信もない。できるだけ早いうちに返納した方がいいとは思ってはいるものの、実際に駅からも商店街からも離れた立地で暮らし始めてみると、自動車のない生活というのはかなり切実に不安。10年以内には駅近に引越すか、もしくは運転は長男に頼りきるか。
それよりも、80歳過ぎた母の免許返納がまだという。

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